母子栄養支援


母親と乳幼児への栄養支援

国連WFPの栄養支援の主な対象者は、 母親と乳幼児です。その理由は二つあります。まず、栄養の観点から見て、多くの場合は、最も飢餓にさらされやすいのが母親と乳幼児だからです。そして、緊急支援と復興・開発支援のいずれの場合においても、この層に対しての支援をすることで大きな効果が生み出せるからです。

女性が妊娠すると、その身体は通常よりも特別な栄養を必要とします。出産後には、赤ちゃんに質の良い母乳を飲ませるためにさらに多くの栄養とエネルギーが必要です。母親が妊娠前にすでに栄養不良の状態にあり、ビタミン・ミネラルが不足している場合は、特に栄養が重要です。

発育不良

小さな子どもには質の高い栄養が必要です。栄養が足りないと、子どもは身体的・知的発育発達が遅れ、一生取り返しのつかないダメージを受けることもあります。

国連WFPはひとつひとつの状況に応じて何が最適か見極め、支援を行います。が、多くの場合、母親と乳幼児には、大豆とトウモロコシにビタミン・ミネラルをブレンドした粉や、ビタミン・ミネラルをふりかけのようにかけられるパウダー、脂質の多いペーストなどの、特別な栄養強化食品が提供されます。

栄養不良は、食糧だけの問題ではありません。栄養不良の防止と治療のためには、保健サービスを拡充したり、子どもへの食事の与え方や世話の仕方を教えたりするなど、多面的なアプローチが有効です。

母子の健康への取り組み

だからこそ、国連WFPはできる限り多くの国で、現地政府が行う母子保健・栄養支援事業をサポートしています。この活動は緊急時には実施が難しいものの、緊急事態が去った後は通常、実施が可能です。

母子保健・栄養支援事業の目標は、母親と乳幼児に対し、基本的な保健サービス各種を提供することです。ここで国連WFPは栄養価の高い食糧を提供し、現地政府や他の支援機関は、ワクチン、成長観察、産前・産後ケア、ビタミンA・鉄分の投与、寄生虫除去などの保健・栄養サービスを提供します。

子どもたちを栄養不良から守り、健全な発育を助けるためには、保健∙栄養支援は赤ちゃんが母親のお腹にいる時から始め、出産後何年かまで継続する必要があります。この実現を目指して、母子保健・栄養支援事業が行われています。